ウイスキー文化研究所が、奇数月に発行しているウイスキー情報誌「Whisky Galore(ウイスキーガロア)」。
その2020年2月号(February 2020 Vol.18)に、アムルット蒸留所のブランドアンバサダー、ガンガ・プラサド氏のインタビューが掲載されました!
土屋守氏のテイスティングによる、アムルット蒸留所のウイスキーの味わいも散りばめられた、読み応えのある内容となっています。
インディアンシングルモルトの先駆けとなった、アムルット蒸溜所の最新情報をぜひご覧ください!


Informations from GAIAFLOW
アムルットファンのみなさま、大変長らくお待たせいたしました!!!
多くのお客様から
「入荷予定はありますか?」「入荷はいつですか?」
と、たくさんのお問い合わせをいただいていた3商品。
とうとう入荷いたしました!!
本日は、大人気の3商品、再入荷のお知らせです♪
アムルット ナーランジ シングルモルトウイスキー 50%
AMRUT NAARANGI SINGLE MALT WHISKY 50%
世界初!オレンジの風味をつけたウイスキー「ナーランジ」が、今回限定で再入荷いたしました!
ナーランジとは、ヒンズー語でオレンジの意。
しかし、ウイスキーにオレンジを添加しているわけではありません。
その秘密は、熟成させる樽。
ナーランジの製造は、まずオレンジの風味がついたシェリー樽を用意することから始まります。このシェリー樽は、スペイン産オロロソシェリーに、オレンジピールを入れたもの。
その樽でウイスキーを熟成させることで、ウイスキーにオレンジの風味を溶け込ませることに成功しました。
ジューシーな甘みと、アムルットならではの、スパイスのような味わい。
【テイスティングノート】
香り:とても甘く、芳醇。少し置くと、アプリコットやイチジクなどのドライフルーツ、マルメロの香り。わずかに胡椒。
味わい:こくのあるシロップを感じ、次第にオレンジの甘さとスパイシーさを感じる。
余韻:オレンジの香りと甘みが長く続く。
アムルット インディアン シングルモルト ウイスキー カスクストレングス 61.8%
AMRUT INDIAN SINGLE MALT WHISKY CASK STRENGTH 61.8%
インド産麦芽を100%使用したアムルット インディアン シングルモルト ウイスキーのカスクストレングス版。冷却濾過をせず、樽出しそのままの味わいを生かした逸品です。
使用するインド産麦芽は、ヒマラヤ山脈のふもと、豊富な雪解け水のあるパンジャーブ州やラジャスタン州で育まれた六条大麦。
アルコール収量が15%も低くなるため、通常ではあまり使用されることがありませんが、それと引き換えにアムルットにとって重要な「質の良い味わい」をもたらします。
ブラッド・オレンジのような柑橘の香りと麦芽の甘み、ビターカカオを感じさせる穏やかな余韻。
【テイスティングノート】
香り:しっかりとした麦芽の甘い香りに、アムルットらしいバーボン樽由来の香りが溶け合う。コーヒーにつけた、キャラメルビスケットのような香りと、程よくスパイシーな香り。
味わい:独特の甘みと苦み。続いて、ウッディーさと、麦芽の味わいが顔を出す。ブラッド・オレンジのようなジューシーさがあり、しつこくない柔らかなオイリーさがある、繊細な味わい。
余韻:バーボン樽由来の様々な味わいが複雑に混じり合う、長く、エレガントな余韻。バターのようなニュアンスと、黒糖とココアのような味わいが続く。
アムルット オールド ポート ラム デラックス クラフテッド 42.8%
AMRUT OLD PORT RUM DELUXE CRAFTED 42.8%
今でこそ、ウイスキーの蒸溜所として知られているアムルット。実は、ラムやブランデーなども1960 年代から製造しています。
今回ご紹介するラムは、インド産のサトウキビを100%使用したもの。また樽は、ウイスキーの熟成に使用した樽と新樽とを組み合わせています。
エンジェルシェアが、年間平均で12%にもなる厳しい環境のなかで熟成されるアムルットの原酒。熟成の早いアムルットのならではの、個性を生かしたバランスの良さが魅力です。
軽さの中にもしっかりとした味わいが感じられます。
【テイスティングコメント】
香り:甘いバニラの香り、ピスタチオ・ブリトル(ピスタチオ入りのキャラメルを薄く伸ばし固めた、カリカリとした薄いキャンディー)とスパイスを感じる。
味わい:柔らかさのあるドライフルーツのような、比較的しっかりとした味わいが長く続く。
余韻:砂糖がけの生姜、ナツメグと風船ガムのような香味料のような味わいが残る。
みなさまのご注文、お待ちしております!
静岡フェアの興奮冷めやらぬまま、早くも8月に突入しようとしています!
今週末8月5日(日)は、北海道で初となるウイスキーイベント「北海道ウイスキーフェス2018」が開催されますよ♪
北海道ならではの魅力あふれるこのイベント。
こちらも要チェックです!!!
本日は、北海道ウイスキーフェス2018のお知らせです。
日時:2018年8月5日(日)11:00〜17:00
場所:ロイトン札幌3F
〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西11丁目
Google:https://goo.gl/maps/SNVWtknqxQS2
入場料:前売券のみ4,500円
*公式サイトに、チケット購入サイトのリンクがありますので、そちらからお申し込みください。
公式サイト:北海道ウイスキーフェス2018
近年各地で開催されるようになった、ウイスキーイベント。
北海道の地でも、開催されることとなりました!
ご存知のように、北海道といえば、日本有数の観光エリア。
風光明媚で、食べ物も美味しい。そして、日本のウイスキーの父竹鶴政孝氏が1934年に創業した「余市蒸溜所」がある場所。
2016年には、ガイアフロー静岡蒸溜所と同じく、「厚岸蒸溜所」も稼働しました。
初開催となる今回のイベントでは、国内外の有名メーカーをはじめ、話題のクラフトディスティラリー、インポーターや販売店等が多数出展。
そこに、ガイアフロー静岡蒸溜所も出展します!
コアなウイスキーラバーの方にも楽しんでいただける、充実のセミナーも開催。
「北海道WHISKY FES 2018記念ボトル」もリリースされるとか♪
今週も、楽しい週末になりそうですね。
そこで、ガイアフローブースで出展するボトルを一足先にご紹介します。
ブラックアダー ブラックスネーク ヴァット No1 フォースヴェノム 59.9%
BLACKADDER BLACK SNAKE VAT No.1 FOURTH VENOM 59.9%
ブラックアダーの代表作を取り揃えました!
シェリー樽フィニッシュで人気のブラックスネーク。
蒸溜所名非公開のシングルモルトで、バーボン樽で熟成後、シェリー樽で1年間さらに熟成。樽の2/3だけボトリングして、残りの1/3に同じ蒸溜所のモルトを継ぎ足してまた熟成させてボトリング…という、一風変わった熟成方法をとる商品です。
フィニッシュをかけるシェリー樽は、オロロソやペドロヒメネスなど。それぞれナンバリングがされていて、それがバットナンバー(VAT No.)となっています。
また、何回目のボトリングなのかは、ヴェノム(VENOM)で表されているのですが、VENOM=ヘビの毒液のこと。
ブラックアダー(黒い毒ヘビ)というブランド名にふさわしい、ニヤリとする表現になっています。
今回ご用意したのは、オロロソシェリー樽の1番樽、4回目のボトリングのアイテム。
プラムや干しあんずのような、品のあるシェリー感と、ほのかなバニラやキャラメルを感じるウッディーさが癖になる味わいです。
同じ蒸溜所のモルトを使用した兄弟シリーズの、レッドスネークもお持ちしますので、こちらもお楽しみに♪
ブラックアダー ブレンデッドモルト スコッチウイスキー キメラ Cask ref:CH1-2017 46%
BLACKADDER BLENDED MALT SCOTCH WHISKY CHIMERA Cask ref:CH1-2017 46%
また、ブラックアダーでは初となる、ブレンデッドモルト「キメラ」も。
昨年、先行予約で即完売となったアイテムのニューバージョンをお持ちします!
ブラックアダーのトレードマークの毒ヘビが、美しくカラフルに描かれたデザイン。グラフィカルで目を引くラベルとなっています。
キメラとは、ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つギリシア神話の伝説の怪物のこと。
シングルモルトの持つ味わいを巧みにブレンドしたブレンデッドモルトを、さまざまな生物が融合した伝説の怪物になぞらえたアイテム。
パンチの強い味わいながらも、度数は46%と抑えめで、飲みやすいブレンデットモルトです。
*ブレンデッドモルト:
シングルモルトをヴァッティングしたもの。グレーンウイスキーは、含まれておりません。
ロウカスク(RAW CASK)シリーズも、もちろんございます!
まさに樽出し、最低限の濾過のみのパワフルな味わいをお楽しみいただけます。
ザ ソウル ジン バッチ3 46%
The Soul Gin Batch 3 46%
ノグ! ノー オーディナリー ジン Batch No.GF001
NOG! – No Ordinary Gin – Batch No.GF001
ジンのシリーズ+ジンカスクでフィニッシュをかけたアイテムもお持ちします!
代表のバート氏がレシピから創り上げたジンを、モートラックの樽で9ヶ月熟成したノグ!(NOG!)。
そして日本限定の、熟成前のソウルジンは、ラベンダーの華やかな香りが魅力のバッチ3をご用意いたしました。
8月発売予定の、ノグ!のカスクで熟成させたウイスキー「グローリアス・バスタード」の新作も♪
前回は、ベンリアックをノグ!のカスクでフィニッシュしたものでしたが、今回はまた別のモルトとのこと。
ぜひ、ブースでお試しくださいね。
浮世絵ラベルで人気の東海道五十三次シリーズでは、近年ボトリングの中でも評価の高い1996年蒸留のベンネヴィスと、ペドロヒメネスのシェリー樽で熟成されたグレンバーギー。
こちらも見逃せないアイテムです。
(写真左)アムルット シングル モルト インディアン ウイスキー 46%
AMRUT SINGLE MALT INDIAN WHISKY 46%
(写真右)アムルット トゥー・インディーズ・ラム 42.8%
Amrut Two Indies Rum 42.8%
近年特に注目が集まるインドの蒸溜所。
その中でもアムルット蒸溜所は、インドのバンガロールに位置し、標高は約900m。1980年代初頭にモルトウイスキーの生産を始め、2004年からは、シングルモルトの「アムルット」をリリースしています。
使用する麦芽にもこだわりが。アンピーテッドタイプのインディアンウイスキーには、インド産の六条大麦を使用。華やかで独特のスパイシーな味わいが魅力です。
また、夏にぴったりのラムもありますよ!
東インドと西インド諸島、ふたつのインドで造られたラムを合わせていることから名付けられたトゥー・インディーズ・ラム。
東インド | 西インド諸島 |
アムルット | バルバドス ガイアナ ジャマイカ |
このラムで使用されたのは、サトウキビから作る天然甘味料のジャッカリー。
ジャッガリーとはインドの天然甘味料で、さとうきびの良質な成分を独自の製法で抽出したものです。
インドでは古くから愛用されており、お菓子に使われたり、栄養源としてはもちろん、内臓を綺麗にする作用があると言い伝えられています。
個性的で芳醇な甘さが特徴なので、ぜひ会場でお試しくださいね。
この機会にぜひどうぞ。
ボックス ダルヴィ バッチ4 46%
BOX DALVVE BATCH 04 46%
ボックス クエルクスⅠ ローバー 50.8%
BOX QuercusⅠ Robur 50.8%
ボックス アーリーデイズ バッチ002
BOX EARLY DAYS BATCH 002 51.5%
スウェーデンのカリスマ、ボックス蒸溜所。
今回は、3アイテムを出展いたします!
ボックスのフラッグシップアイテム「ダルヴィ」。スウェーデンの少数民族サーミ族の言葉で「冬」を意味する、ほんのりピーティな逸品です。
再入荷した、海外市場向けの「アーリーデイズ」も!
ダルヴィよりさらにピートを効かせ、アメリカンバーボン樽で熟成させたアイテム。バニラの甘みと、完熟の洋梨、スモーキーさが広がる絶妙なバランスの1本です。
「クエルクス ローバー」は、ボックス初のアンピーテッドアイテム。樽の材質に焦点を当てた、クエルクスシリーズ第1弾。ヨーロピアンオークで熟成させた、個性光るアイテムです。
樽熟成の面白さを体感してくださいね♪
今回も、静岡蒸溜所で造られたニューメイクと、カスクサンプルをお持ちします!!!
先日概要が発表された、静岡プライベートカスク2019。
2019年バージョンでは、蒸留機が選べます!
そこで、その味わいの違いをいち早く知っていただくために、それぞれの蒸留機で蒸留したニューメイクをお試しいただけます♪
初留(1回目)に使用する蒸留機 | ||
蒸留機 | スコットランド フォーサイス社製の薪直火で加熱する蒸留機 | 軽井沢蒸留所から移設した、一般的な蒸気による間接加熱の蒸留機 |
味わい | ヘビー&スウィート ほのかにスモーキーで、どっしりとしたコクのあるパワフルな味わい |
ライト&フルーティ フルーティで軽やか、かつ華やかな味わい |
また、熟成させたカスクサンプルは、プライベートカスク2018で樽詰めされるニューメイクと同じレシピで熟成させたもの。
アンピーテッドタイプと、ピーテッドタイプをそれぞれお持ちしますよ♪
静岡プライベートカスク2019では、アンピーテッドのみとなります。
ピーテッドタイプをご希望の方は、8月31日までにお申し込みください!
静岡蒸溜所のウイスキーの熟成過程を年ごとに体感できる「プレミアムボトル・セレクション」も、2019年バージョンが6月5日から受付開始しています。
5年間かけて、静岡蒸溜所の熟成過程を1年ごとに体験できるシリーズ。
詳しくはコチラから。
プライベートカスク2018(予約締切:2018年8月31日)
プレミアムボトル・セレクション2019
みなさまのお越しを、お待ちしております♪
インドは知られてないが世界一のウイスキー生産国、ウイスキー消費国である。 イギリスの「ドリンクス・インターナショナル社」が毎年発表しているデータによると、 世界のトップ10ウイスキーの中にインディアンウイスキーが 7 銘柄も入っている。 ただし、それらはモラセス(廃糖蜜)原料の安いウイスキーで、 国際基準ではウイスキーと言い難いものもある。 そんな中、「世界に通用するインディアンウイスキー」として登場したのが、 シングルモルトのアムルットとポールジョンである。 アムルットはインド南部のバンガロールに、そしてポールジョンは アラビア海に面した旧ポルトガル植民地のゴアに、蒸留所が所在する。 昨年(2017)暮れ、その2つの蒸留所を緊急取材した。 インドの知られざるウイスキー造りの現場をリポートする。
文 = 土屋 守 写真 = 渋谷 寛 、土屋 守
IT産業の中心地、インドのバンガロールに誕生したアムルット。 もともと製薬会社からスタートした蒸留所だったが、2004年にインド初となるシングルモルトを発売し話題に。 サンスクリット語で「人生の霊酒」を意味する、 アムルットの秘密を探る――。
バンガロールは標高920mの高原都市。北緯は約13度で熱帯に位置するが、夏でもそれほど高温にはならない。そのバンガロール に1948年に創業したのがアム ルットだ。創業者は製薬会社を営んでいたラダ・クリシュナ氏。薬の製造過程で大量のアルコールが必要になるが、その余剰のアルコ ールで酒類の製造を始めたのがきっかけだ。
その後1985年に現在のウイスキー蒸留所を建て、ブレンデッ ドウイスキーを販売し始めた。それをグローバルマーケットで通用するシングルモルトとして発売することを思いついたのが、3代目 のラクシェット・ジグダリ氏。2004年にインドではなく本場スコットランドの、それもグラスゴ ーでインディアンシングルモルト の「アムルット」を華々しくデビ ューさせた。アムルットとはサンスクリット語で『人生の霊酒』を意味するという。
「彼はニューカッスルやグラスゴーのビジネススクールで学び、MBAも取得しました。早くからシングルモルトをグラスゴーでと考えていたようです」
そう話すのは 85年の開設以来アムルットで指揮を執る現工場長で副会長のスリンダーさん。この道30年以上というベテランだ。
アムルットもポールジョン同様、 インド産の六条大麦を使う。やはりパンジャブ、ラジャスタン産だという。ポールジョンと違うところは、ピート麦芽はスコットランドから輸入していること。フェノール値は 15 ~ 20 ppmで、現在は 3 割がピート麦芽の仕込みで、7 割がノンピートだとか。仕込水は 5km ほど離れた専用の井戸から汲み上げ、毎日タンクローリーで蒸留所まで運ぶ。
ワンバッチの仕込みは麦芽1トンで、これで5000リットルの麦汁を抽出し、2回分を一緒にし て発酵槽に投入する。発酵時間は5日間とやや長く、できあがるモロミの度数は 6.5 %。スチルはやはりグジャラート産で現在は 3 基。ニューポットの度数は 62.8 %で、ポールジョン同様、加水をせずに樽詰めする。 1トン当たりのアルコール収量は低く、スリンダーさんによると、「350リットルくらい(100% アルコール換算)」という。エンジェルズシェアは 9 ~ 10 %で、これはポールジョンよりも、やや高い数値となっている。