amrut

アムルット

インディアン・シングルモルトウイスキー

世界最大のウイスキーの生産国および消費国であるインドにおいて、アムルットは同国初のシングルモルトとして誕生しました。

アムルットのシングルモルトウイスキーは、世界に通用するクオリティの高いインド初のシングルモルトウイスキーとして1985年から製造が開始され、20年を超える歴史があります。

「AMRUT」とは、サンスクリット語で「人生の霊酒」という意味です。アムルット蒸留所は、1948年に、ラダクリシュナ・ジャグデール氏によって、インド南部カルナータカ州の州都バンガロールで創業しました。

ウイスキーの蒸留所としては世界で最も高い場所である、標高920mに建設されています。南インドの熱帯性気候に属し、年間の総雨量は860ミリに達します。この清潔で緑豊かなバンガロールという気候に恵まれた土地で、素晴らしいウイスキーが熟成されています。創業以来、60年以上もの間、少ないながらも素晴らしい蒸留酒を作り続けてきました。

原料となる麦芽は、インド北西部にある、パンジャーブ地方やラジャスタン地方で栽培された六条大麦です。パンジャーブ地方のヒマラヤ山脈から流れ出た水は、サトレジ川に流れ込み、バクラナンガル・ダムから、国中に供給されています。ラジャスタン地方は、イギリスのインド統治時代の貴族が数多く住み、遺跡も多い場所です。寒い冬と暑い夏があることで、コクのある味わいを秘めた個性豊かな大麦が育っています。この大麦は、ジャイプールとデリーでモルティング(製麦)されています。麦芽はその後、アムルット蒸溜所があるインド南部のバンガロールに運ばれ、自然そのままの香りを損ねないよう、少量ずつマッシング(糖化)し、蒸溜します。

アムルットは、製造においても独自の哲学を持ち、インド製の設備を使っています。発酵においては、水冷式のカバーを付けたステンレス製の発酵槽で28度〜30度の温度に調整をしながら、ディスティラリー酵母で6日間という長い日数をかけて発酵させます。

そして、ゆっくりと時間をかけた蒸留で生み出されたウイスキーの原酒は、機械化を好まないアムルットの人々の力で、大切に育てられていきます。1989年には、蒸留酒コンサルタントのジム・スワン博士に製造工程の指導を受け、その味わいにより磨きをかけました。

初留蒸溜機

再留蒸溜機

標高920メートルを超えるバンガロールは、夏の気温が32℃、冬は12℃という年間を通じて過ごしやすい温暖な気候です。インドの田園都市とも呼ばれ、農作物も豊かに実る土地です。 高地と温暖な気候という特異な「テロワール」は、アムルット蒸留所が作り出すウイスキーの熟成に大きな影響を与えています。

ウイスキーは、樽の中で蒸散、呼吸と濃縮を繰り返すことで熟成が進み、琥珀に色づき、香りが複雑さを増していきます。スコットランドでは、その過程において樽の中のウイスキーは年間約3%がエンジェルシェアとして蒸発していきます。

このバンガロールにある蒸溜所の敷地内に貯蔵庫は建っており、この内部は熱帯のような独特な環境となっています。その中で、オーク樽に入れたウイスキーを3年以上熟成させるのです。この自然地理的な要因によって、熟成は急速に進みます。そのため、“エンジェルズ・シェア(天使の分け前)”と呼ばれる、熟成中に揮発蒸散していくウイスキーの割合は、スコットランドの約3倍の10~16%、平均で年間12%と非常に高いものとなっています。アムルット蒸留所で熟成するウイスキーは、スコットランドと比べて3倍のはやさで熟成が進むと言われています。

熟成庫

この事実は、樽の中で蒸散、呼吸と濃縮がより多くなされていることを意味し、熟成が短期間で進んでいることを示しています。「約4年で熟成がピークに差し掛かるため、それ以降は樽から染み出るタンニン質の影響を細かくチェックしていかなければならない」と、マスター・ディスティラーのスリンデル・クマール氏は語ります。

マスター・ディスティラー スリンデル・クマール氏

ウイスキーの個性を保つために、アムルットのシングルモルトウイスキーは冷却濾過をしていません。そのため、低い温度のときや、加水した際に濁りが出ることがありますが、これは伝統的なウイスキーに共通して起こることで、昔ながらの濾過方法を採るとこのような現象が起きます。

際立った環境の中で生まれるインディアン・シングル・モルト・ウイスキー。ウイスキー・バイブルの著者であるジム・マーレイ氏は「アムルット・フュージョン」を2010年の著書の中で100点満点中97点という大変な高得点を付け、その味わいを「世界第三位のウイスキー」と讃えました。その他にも、モルト・マニアックス・アワード2008にて最高賞「ノンプルスウルトラ賞」を獲得いたしました。

欧州をはじめ、アジア、北米など世界各国のウイスキー愛好家の中から熱狂的なファンを生み出し、限定品商品などは世界中であっという間に完売する「アムルット・フィーバー」と呼ばれる現象とまでなっています。

世界のウイスキー・プロフェッショナルから認められた「人生の霊酒」アムルット。その特徴的な味わいを、存分にお楽しみください。

HISTORY

1948

アムルット蒸溜所の前身は、創業者 J.N.ラダクリシュナ氏によって設立されたアムルット研究所でした。創業者の指揮の下、アムルット蒸溜所は急ピッチで成長を遂げます。

1960年代

ラム事業に参入し、蒸溜を開始。

1970年代

ブランデー事業に参入し、蒸溜を開始。

J.N.ラダクリシュナ・ラオ・ジャグデール氏の急逝により、息子のニーラカンタ・ラオ氏が後を継ぎ、アムルット蒸溜所を国際的なブランドに育てました。

1980年代

インドの消費者の高品質な酒類を求める声に応じ、アムルットは業界トップクラスのモルトウイスキーの蒸溜を開始。

2002

これら多くのことは、ジャグデール家の次世代にあたるラクシス・ジャグデール氏によって成されました。

2004

インド初のシングルモルトウイスキー・アムルットを、スコットランドのグラスゴーにあるカフェ・インディアにて初披露。

2010

前年にリリースされたアムルット・フュージョンが、ジム・マレー著ウイスキーバイブル2011のワールドウイスキー部門にて、全世界4,000種類のウイスキーの中から世界第3位に輝く。

2016

インドで過去最長の熟成年数を誇るシングルモルトウイスキー アムルット・グリーディーエンジェル12年チェアマンズ・リザーブをリリース。

2019

新しいウイスキー蒸溜所が完成し、蒸溜を開始。

メディア掲載、セミナーレポート

【メディア】ウイスキペディア #41
「神々の美酒 アムルット」

BSの人気番組「ウイスキペディア」のアムルット特集。
マスターディスティラー アショクへのインタビュー、日本でのインディアンウイスキーの楽しみ方などをご紹介いただきました。

ガイアフロー BASA プロフェッショナル・セミナー in 東京
【アムルット編】

 

2019年11月に開催されたガイアフロー合同セミナー。アムルット編をレポートしています。

【メディア】ウイスキー・ガロア 第7号
緊急リポート アムルット

 

2018年2月発行のウイスキーガロアに掲載された、インドウイスキーとアムルットについての詳細なレポートです。

【メディア】ウイスキー通信 No.23 2014 November アムルット蒸留所
ブランドアンバサダー アショク・チョカリンガムさんに聞く

 

ウイスキー通信 No.24(2014年11月発行)に掲載された、ブランドアンバサダー(当時)アショクへのインタビューです。

Great quality is not a choice, It is the inevitable result of the environment we create.

check it out on the official website now

高い品質を達成することはたやすいことではない。
たゆまぬ努力によって醸成された環境において、はじめて成し遂げられるものだ

主な商品

STANDARD
スタンダード

アムルットの最もスタンダードなシリーズです。
原材料に六条大麦を使ったインディアンをはじめ、アムルットの代表的なシングル・モルトウイスキー3種

アルコール度数46〜50度

アムルットの個性的なウイスキーを、お手頃な価格で楽しめます。

LIMITED EDITION
限定ボトル

アムルットは、スタンダード・シリーズの他に、個性あふれるボトルを本数限定で発表しています。

3種類の樽(ラム、シェリー、ブランデー)で順番に熟成するカダンハムをはじめ、マデイラカスクを使ったマデイラカスク・フィニッシュ、インドとしては長熟、10年熟成のグリーディー、エンジェルズなど。

それぞれ創意工夫をこらした、逸品たちです。

RUM
ラム

100%インド産のサトウキビで造られたものや、新世界の古き良き蒸溜所のラムを加えたブレンデッドなど、アムルットの個性的が光るラムです。

GIN
ジン

インドの山育ちの新鮮なボタニカルをふんだんに使用した、アムルット初の爽やかなハンドクラフトジン「ニルギリ インディアン ドライジン」。

スパイスの本場 インドで、蒸留所のあるカルナータカ州の新鮮かつ豊富なボタニカルを厳選。10種類のボタニカルを、銅製の単式蒸留機で蒸留しました。

ラベルには、現地語でニルギリを表す「青い山」をイメージした紺碧をベースに、繊細なボタニカルをあしらっています。

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