祝3年熟成!静岡「シングルモルトウイスキー」誕生!

2016年9月に、静岡市内で初のウイスキー製造の免許を取得してから、3年あまり。先日、最初に樽詰めした1番樽が、熟成期間3年を迎えることができました!!!
長いようで、あっという間の年月。静岡の地で育まれた味わいは、いかに。
本日は、3年物となった静岡蒸留所シングルモルトウイスキーのお知らせです。

※シングルモルトウイスキーとは
単一の蒸留所で製造された原酒のみを使用したウイスキーを表します。静岡蒸溜所では、仕込から発酵、蒸溜、そして熟成までを一貫して行い、名実ともに静岡で造ったウイスキーだからこそ、シングルモルトを名乗ることができます。


祝3年熟成!静岡「シングルモルトウイスキー」誕生!


ガイアフロー静岡蒸溜所でのウイスキー造りが始まったのは、2016年10月下旬。

麦芽の搬送ができなかったり、突然お湯が出なくなったり、当然のように予期せぬ初期トラブルが発生しつつ、手探りでのウイスキー造りがスタートしました。

真新しい木製の発酵槽は、まだ乳酸菌が住み着いていなくて、窓を全開にしてけて一晩放置して空気中の乳酸菌を取り込んだりと苦労しました。

そして軽井沢蒸留所から移設した蒸溜機で、11月16日に初めて蒸留したニューメイク。代表の中村大航も嬉しそうです。

初めての樽詰めをしたのは、12月9日。製造開始から、およそ1ヶ月半後のことでした。

樽は、アメリカから輸入したバーボン樽。現在でも、静岡蒸溜所でメインに使用されている樽です。
コンテナに積まれた樽は、アメリカから海を渡って、静岡蒸溜所まで運ばれてきます。初めての樽を下ろす作業も一苦労でした。

そんなところから始まった、静岡蒸溜所のウイスキーづくり。ようやく3年熟成に到達した樽が出始めました!

※熟成期間に関する静岡蒸溜所のポリシーについて
スコットランドの法律では、ウイスキーを名乗るには少なくとも3年の熟成期間が必要です。弊社では世界に通用する造りを目指しているため、3年を超えた物のみ、「ウイスキー」と称することにしております。日本の法律では、最低熟成期間は定められておりませんので、期間に関係なく品名はウイスキーと表示されます。

左下に写っているのが、2016年12月9日に樽詰めした1番樽。サンプルの抜き取りをしました。

早速、試飲室で試飲をしてみます。

初期の仕込みの特徴は、国産麦芽を使用していること&軽井沢蒸留機での2回蒸留。ニューメイクの荒々しさはまだ残りつつも、現在の初留のみ軽井沢蒸留機を使用した場合とは、また一味違ったフルーティーさのある味わいです。

静岡蒸溜所のシングルモルトウイスキーのボトルでのリリースは、2020年秋以降になる予定。原酒をもう少し熟成をさせてからのリリースとなります。
お楽しみに!

シングルモルトウイスキー誕生に寄せて
ガイアフロー静岡蒸溜所 代表 中村大航

ようやく、3年物のシングルモルトウイスキーが生まれました!

2012年にスコットランドを初めて訪問して、現地で「自らの手でウイスキーを造る!」と決めてから、7年と半年。この間に、本当に多くのみなさまのご支援ご協力をいただき、ウイスキーと胸を張って呼べる3年熟成の原酒がとうとう誕生しました。そしてこれから、3年物のウイスキーが続々と生まれていきます。

1番樽に初めて原酒を詰めた日のことは、いまだに鮮明に覚えています。その時には「3年先って、遙か遠い未来のことで、どうなっているか想像もつかないな…」と、自分の視線は宙を見ていました。実際には、無我夢中でウイスキー造りに没頭するうちに3年を迎え、正直、あっという間だったと感じています。

テイスティングした初めての静岡ウイスキーは、国産麦芽の繊細なキャラクターと軽井沢蒸溜機の個性が相まって、軽やか熟成感の中に生姜や蜂蜜の味わいを感じる、フルーティーで飲みやすい味わいになっています。

シングルモルトウイスキーとしての実際の商品化は2020年秋の予定と、まだしばらく先になりますが、それまでに多くの樽が3年を迎え、多様な原酒をブレンドに使えるようになります。薪直火蒸溜の原酒も加わり、複雑ながらもバランスの取れた、ついつい手が出てしまうウイスキーができれば、と考えています。

ここに至るまでに、たくさんの方々のウイスキーに対する熱い想いがありました。ひとりのウイスキーマニアを、広い心で迎えてくださったウイスキー業界のみなさま、蒸溜所を快く受け入れてくださり、応援してくださっている地元のみなさま、静岡ウイスキー実現のため、心強いサポートをしていただいている静岡市や静岡県の関係者のみなさま、ベンチャー企業に入社してくれて毎日働いてくれているスタッフのみんな、そしてプロジェクトのスタート時から支えてくれている妻の美香を含め、全ての方に心より感謝申し上げます。

そして、さらに先の目標があります。それは10年物のリリースです。 先日、肥土伊知郎さんに秩父蒸溜所の10年物を飲ませていただいたのですが、とても複雑な味わいと深い余韻を感じさせる素晴らしいウイスキーでした。私も自社の10年物が飲める日を楽しみに、これからも静岡らしいウイスキー造りに勤しみたいと思います。