フォーサイス社製再留釜、組み立て完了!

先日静岡蒸溜所に搬入された、スコットランドのフォーサイス社製蒸留機。
再留に使用する蒸留機の組み立てが完了いたしました!
本日は、その模様をお伝えします。

搬入が無事に済み、フォーサイス社から来た蒸留機の部品が所狭しと蒸溜棟の中に並んでいます。
その奥では、実は製造も並行して行われています。狭くて大変です。
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この狭い中で大活躍してくれたのが、「カニクレーン」。軽井沢蒸留所から設備を移動する際にもお世話になったクレーンが、大きくなって戻ってきました。
img_5935ver2巧みな脚さばきで場所を確保し、室内の細々したものを移動して作業スペースを確保します。

スペースができたら、まず蒸留釜とコンデンサーのための台座を組み立てます。
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てっきり釜の設置から始まると思いきや、コンデンサーから設置するとのこと。コンデンサーの位置を決めてからではないと、うまく組み立てができないそうです。
先ほどのカニクレーンで、コンデンサーを台座まで吊り上げます。
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次は、いよいよ蒸留釜。上の梁ギリギリまでクレーンが伸びていきます。
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続いてヘッド部分。揺れないよう、ゆっくりと持ち上げられていきます。梁にぶつからないように、みんなで上を確認しながらの作業です。
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写真でもわかるように、本当にギリギリのところをクレーンの首が通っています。さすがプロは違います!
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ヘッド部分を釜に固定した後は、ネック部分です。リフトを接続部分まで高く伸ばして、位置を調節し、こちらも固定します。
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いよいよラインアーム。組み立て間近で手に汗握りしめていたところ、どうやらトラブル発生です。
コンデンサー部分とネック部分の位置が微妙に違っていて、ラインアームがつけられないとのこと。
いろいろ試してみたものの、やり直すことに…
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そんなわけで、せっかく固定したヘッドを外し、蒸留釜の位置を調整することになりました。やっぱり大きいサイズになると細かい調整が必要なんですね。
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微調整を終え、無事にラインアームもつながりました!
これで再留釜の組み立てが完成です。
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近づいてみると、こんな感じです。
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窓からの光を浴びてキラキラ輝く蒸留機は、本当に綺麗です。年明けに始まる、初留用の蒸留機の組み立てもどんな風になるのか、今から待ち遠しい限りです。
早ければ、2017年2月頃からこのフォーサイス社製の蒸留機も使って蒸留ができるかもしれませんので、お楽しみに♪

年末年始の営業のおしらせ

誠に勝手ながら、
弊社では、年末年始の休業を
2016年12月30日(金)から2017年1月4日(水)、
年明けの営業を5日(木)よりとさせていただきます。

また、休業期間中のご注文は、2017年1月12日以降のお届けとさせて
いただきますので、ご了承くださいませ。

今年一年間、
ガイアフローならびにWHISKY PORTをご利用くださいまして、
誠にありがとうございました。
来年もみなさまのウイスキーライフが充実するよう、
スタッフ一同精進してまいります!
良いお年をお迎えください。

スコットランド製蒸留機、到着!

遠く離れたスコットランドの地から、待望の蒸留機がやってきました!
初留釜(ウォッシュスチル)と再留釜(スピリットスチル)の合計2機。

製作したのはフォーサイス社という、スコットランドでは言わずと知れたウイスキー製造設備メーカーです!
写真は、製造中の蒸留機を、現地まで確認に行った時の一コマ。
一番右側にいるのは、フォーサイス社のジョナサン氏。この蒸留機の製造担当者で、輸送に向けていろいろと確認をしているところです。
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静岡蒸溜所がまだ影も形もなく、用地の確保すらできていなかった時にオーダーされた蒸留機。
当時はまだクラフトディスティラリーもそれほど多くありませんでしたが、それでも「18ヶ月待ちだよ」と言われたそうです。
実際には、最初オーダーした内容にさまざまな変更を加えたため、さらに制作期間が長くなりました。そのため、すでに稼動している軽井沢蒸留所の蒸留機と比べてだいぶ遅い到着となったのです。

現地での確認から数ヶ月後。やっと清水港にやってきました!
まずは、コンテナからの荷下し。輸送トラックがひっきりなしに行き来する倉庫エリアで行われました。
img_5268ver2蒸留機の釜部分がひとつずつ木の箱に入っています。

img_5361ver2より大きい初留釜は、なんと横幅3.85メートル。クレーンで吊り上げられ、空に浮かぶ光景に、なんだか訳もなくワクワクしてしまいました。


そしていよいよ搬送…といきたいところですが、なんと明朝まで待機。
理由は、この横幅。大きすぎて通常の搬送ができないため、交通量の少ない時間での搬送の許可を取ったのでした。

img_5383ver2まだ暗い午前4:30。右側2台が蒸留機が乗ったトレーラー。左側の2台は、安全のためトレーラの前後を走ることになる誘導車です。いよいよ出発です!

img_5402ver2安全のために夜道を明るく照らす誘導車と、そこに浮かぶ巨大な木箱。中身を知っているせいか、それだけでもカッコよく見えてしまいます。

img_5438ver2明け方の冷気とともに1時間半後、ようやく蒸溜所の敷地内に到着です。
まだまだ暗い蒸溜所で、作業開始までしばし休憩。

そして朝8:00。大きなクレーンもやってきて、搬入の準備が始まりました!
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とはいっても、まずは木箱を開けるところから。これが中々開きません。
たくさんの長い釘が打ち付けられているため、職人さんが総出でバールを使ってこじ開けます。
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まず、再留釜の木箱が空きました。クレーンで空高く吊り上げられます。
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こちらは初留釜。その大きさゆえに、直接クレーンで吊り上げられず、木箱の中の台座ごと動かしました。
img_5665ver2搬入口である蒸溜棟のシャッターは、十分な大きさなのですが、初留釜からはパイプが突き出ているため、ぶつからないかハラハラ。
職人さんが慎重に向きを調整しながらの搬入となりました。

蒸留機の首部分や、ラインアーム、コンデンサーや、スピリットセーフなどの部品も蒸溜ルームの中に、次々と運び入れられます。
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搬入完了!部品の覆いを解き、搬入漏れがないかどうか、今後の手順などを業者さんと相談中。
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蒸留機って、もっとピカピカしてるものだと思っていたら、意外と…
組み立て終わったら、ピカピカに磨いてあげよう。
2機の蒸留機は、専門の業者さんの手によって組み立てられます。早ければ2017年2月には、このフォーサイス社製の蒸留機を使用したニューポットも樽詰めできるかもしれません♪

 

 

サーバ障害発生に伴うお詫び

サーバー障害発生に伴うお詫び

2016年12月19日午前〜20日午前にかけて、弊社サーバーにおいて、断続的に大規模なサーバー障害が発生いたしました。

当現象は、サーバーメンテナンスが行われたことにより発生したもので、そのため機能が不安定となり、該当の時間にHTTPサーバー、メールサーバー等が正常に作動しなかったものと判明いたしました。

19日は、プライベートカスクの予約受付の開始時間帯に障害が発生し、しばらく申込ページが正常に表示されませんでした。ご注文の方には大変ご迷惑をお掛けしました。

加えて、弊社メールの受信ができない時間帯があり、さらにはメールマガジンが一部の方へ配信されていなかったことがわかりました。

メールマガジンは2016年12月19日午前10時に配信を予定しており、BLACKADDER MARS 3yo Peated first refill bourbon barrel Cask No.1647 61%の会員さまへの発売を20日に訂正する旨のお知らせでした。

みなさまに多大なご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ございませんでした。ご購入を検討されていた方には、あらためてお詫び申し上げます。

ガイアフロー 代表 中村大航

【メディア】中日新聞 しずおか版 2016年12月20日

2016年12月20日
中日新聞 しずおか版 朝刊

ウイスキー たるで販売
葵区の蒸留所 一般受注開始

静岡市葵区の中山間地で昨年七月にウイスキー蒸留所を開設した企業「ガイアフロー」(同区)は十九日、
今年製造したウイスキーのたる(カスク)所有権を販売する「静岡プライベートカスク2017」の一般受注を始
めた。
ガイアフローは葵区の玉川地区に蒸留所を建設し、今年九月から製造を手掛けている。九日には初めて造ったウイスキーがたる詰めされた。三年間熟成した後、二O二O年からの販売を目指す。
たる所有権は、三種類を販売。バレル(百八十リットル)が九十九万九千円。クォーター(百十リットル)が五十五万九千円、オクタブ(五十五リットル)が二十九万九千円。金額には保管料と保険料が含まれる。熟成後、好きなタイミングでボトル詰めして発送してもらうことができる。酒税、消費税、ボトル詰めにかかる諸費用、配送料は別途必要。
担当者によると、国内の蒸留所のたる販売は珍しい。会員向けの先行受注でも多くの受注があり、既にバレルが売り切れている。購入はインターネットの予約サイトから。問い合わせはガイアフロー = 電054(292)2555 = へ。
(垣見窓佳)

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