クランヤード・ベイのゴーストパイパー

昔々 スコットランド南西部の端
切り立った崖の上に
小さな集落があった

遠くへ出ていくこともできたが
村人がその地を
離れることはなかった

不毛の地と思われていた大地は
実は農耕に適した豊かな土壌だった

村人たちは質実剛健
不満を抱いたり怖がったりすることはめったになかったが
一つだけ 奇妙に思っていることがあった

嵐の夜 不気味な叫び声が聞こえてくるのだ
それは崖の下からのようだった

その さざめく波が険しい入江にぶつかる場所には
崖の裂け目のような洞窟があった

その先には トンネルが続いていると言う者もいた
そして 中には 邪悪な妖精が住み着いていると

人々は恐れ 命を惜しみ 洞窟に入る者は誰もいなかった

洞窟は手つかずのままだったが
ある春の日 年老いたバグパイパーが犬を連れて現れた

その猟犬は 飼い主のひげのように灰色で毛足が長く 
老人は誰もが認める この地一番のバグパイパーだった 

バグパイプは粗作りではあったが 陽気な音を奏でた
カラスが騒ぐのも止めるほどに

村人の一人は
この勇敢な音色があれば
あの恐ろしい洞窟に立ち入れるだろうと言った

これを聞いた老人は演奏を止め
奇妙な表情を浮かべた

そして忠実な犬を連れて
勇敢にバグパイプを吹きながら
洞窟の中に進んでいった

村人たちは耳を傾けながら
入り口で待っていた

数時間が経過し
バグパイプの音が全く聞こえなくなるまで静かになった 

突然 犬が吠えながら
洞窟から駆け出してきた
長い毛に覆われていた体は震え
毛が一本も残っていなかった

地下深くでは
バグパイプの音が鳴り響いていた
妖精たちは彼に出ていけと叫び 呪いをかけた
進むにつれ冷気が襲いかかった

老人が洞窟の中心にたどり着くまで
恐ろしい叫び声をかき消すように
音楽は高々と鳴り響いた

彼は恐ろしい嵐の真っ只中にいたが
バグパイプを吹き続けた

人間に打ち負かされたことに激怒した妖精たちは
老人を中に閉じ込めようと 入り組んだ迷路を残して去っていった

バグパイプ吹きの老人が
二度と姿を表すことはなく
洞窟の入り口は
今ではもう消えてしまった

しかし
真夜中にその崖の上に立つと 
どこか深く遠いところから 
今もまだバグパイプの
かすかなメロディーが聞こえてくるという

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