江井ヶ嶋「桐」、誕生秘話。

eigashimakiri

http://whiskyport.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000634&search=%B6%CD&sort=

江井ヶ嶋酒造とのコラボレーション第2弾「桐」

ようやく、みなさまのお手元に届けられることになった「桐」をご紹介します。

江井ヶ嶋酒造といえば、1919年に早くもウイスキー製造の免許を取得している老舗。西明石駅から車で15分ほどの場所にあり、瀬戸内海は目の前です。日本酒の酒蔵としての歴史が古く、いまだに明治時代の建物が残っています。ウイスキーの製造責任者は、日本酒の杜氏である竹中さんが兼任されています。日本酒づくりが行われていない夏季にのみウイスキーを製造するという、とても珍しい蒸留所なのです。

江井ヶ嶋酒造 ウイスキー蒸留所
http://www.ei-sake.jp/all/distillery.html

今回の商品のスタートは、一年前に「紅葉」を発売したときから。ある方のご紹介で、江井ヶ嶋酒造の平石社長とのご縁をいただいて、トントン拍子にPB(プライベートボトル)の企画が決まりました。そして産まれたのが「紅葉」でした。初めてのPBとあって勝手が分からず、当初は10月発売予定だったのが12月に延びてしまったのも、今では笑い話ですね。昨年のウイスキーフェスティバル東京で初お披露目したところ、非常に良い感触でした。

そうして酒販店様からの予約を受けたところ、驚くほどの受注が殺到! リリース本数が90本だったのですが、遙かに上回るオーダーをいただきました。ありがたい気持ちと同時に、ご注文にお答えできないため、本当に申し訳ない気持ちの中で、みなさまに本数を減らすご了承をいただきました。この反響を平石社長にご報告したところ、とても喜んでいただき、「ほな、またやりましょか!」とのお声をいただきました。

そこで次の樽としてご案内いただいたのが、今回の白ワイン樽で後熟中のウイスキーでした。今年の年初に初めて試飲した当時は、熟成が4年と少し。もうひと夏越えて5年まで待てば、さらに美味しくなる予感がしました。できたら春に発売したかったのですが、辛抱して冬まで待ったのです。今年も東京のフェスティバルでお披露目しましたが、前回を上回る好評をいただきました。

さて、桐の樽の履歴をご紹介いたしますが、ちょっと複雑です。

2009年夏に蒸留された原酒を、まずはスコットランドでウイスキーの熟成に使われたヨーロピアンオークのホッグスヘッドで3年間熟成。そして、フレンチオークの白ワインを熟成していた225L樽に移して、さらに2年間の熟成をしました。この白ワイン樽ですが、今回の後熟に使われる前は、14年物として発売されたウイスキーの後熟に使われていたそうです。桐の複雑な味わいの中には白ワインだけでなく、14年の味わいもかすかに溶け込んでいるのかもしれませんね。

今年は360本をご用意できましたので、昨年よりも多くのみなさまに楽しんでいただけるかと思います。真夏の瀬戸内海で醸されるウイスキーで、乾杯!

ガイアフロー株式会社
代表取締役 中村大航

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