【メディア】2017年12月15日 日刊食品通信 第16317号

2017年12月15日 日刊食品通信 第16317号

ガイアフロー、静岡蒸溜所の概要を説明

ガイアフロー静岡蒸溜所は、13日に都内で行われた「静岡市 世界に輝くプレゼンテーション2017」(主催・静岡市)に出席、中村大航代表取締役が蒸溜所設備の概要や、今後の展望などについて説明した。

同蒸溜所は静岡市玉川地区に2016年8月竣工、競売で購入したメルシャン軽井沢蒸留所の設備一式に加え、世界初の薪式蒸留機(スコットランド・フォーサイス社製)と地元産の杉を使用した発酵槽を各1基導入。1回の仕込みで約1tを製造し、増産に合わせ発行槽を4基まで増設する予定。原料大麦の一部は静岡産で、仕込み水は敷地内の井戸から汲み上げる安倍川の伏流水、蒸留機に使用する薪も周辺から調達し、地元の素材にこだわった。同年10月から製造を開始、12月販売の予約制「プライベートカスク」は150樽以上の受注で即日完売。ボトルでの販売は2020年、静岡ウイスキー「シングルモルトSHIZUOKA」として展開する予定。味わいは「温暖な気候から、まろやかで素直なもの」になるという。会場では、熟成前のアンピーテッドとピーテッド、樽熟成4ヶ月目のアンピーテッド計3種の試飲を行なった。中村代表は、「目指しているのは“静岡らしさ”の詰まったウイスキー。いずれ静岡酵母を使用した地元ならではの商品造りも行い、静岡市をウイスキー銘醸地として世界に発信したい」などと語った。また、その他の製造に関しては、「設備的に可能で視野に入れている」(岡部美香マーケティング・ディレクター)とした。

注1)発酵槽は、現在全部で5基。オレゴンパインを使用したものを4基、地元静岡産の杉を使用したのもが1基。

注2)仕込みでは1tの麦芽を使用し、約500ℓのニューメイクができる。

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