蒸溜所で生まれたニューメイクスピリッツが、長い年月をかけてウイスキーへと育つ場所である、熟成庫。
静岡蒸溜所では、その熟成庫で樽出し原酒を味わう特別なプログラム「テイスティング・フロム・ザ・カスク・ツアー」を6月から開催しています。
先日、いち早くご参加いただいたバーテンダーのみなさまのツアーをレポートします!
「ウイスキーづくりを知る」から始まる体験
まずは通常の蒸溜所見学ツアーからスタート。



木製発酵槽や薪直火蒸溜など、静岡蒸溜所ならではのウイスキーづくりをご覧いただきながら、工程を学びます。
発酵、蒸溜、熟成。
ウイスキーが生まれるまでの物語を知ることで、この後に待つ特別な体験への期待も高まります。
静寂の熟成庫にて、テイスティング
ツアーの終盤、一行は第二熟成庫へ。
扉を開けると、そこは数千ものウイスキー樽が静かに眠る世界。木の香りと、熟成する原酒が放つ甘く芳醇なアロマに包まれます。
「ここにいるだけで幸せですね」
そんな声が聞こえてくるほど、ウイスキーファンにとっては特別な場所です。

そしていよいよツアーのメインイベント。
厳選した2つの樽からのテイスティングです。


スタッフがヴァリンチを使って原酒を採取します。グラスへ注がれるのは、加水も濾過もされていない、正真正銘、樽出しそのままのウイスキー。
この日のひとつ目の樽は、ポットスティルKの日本大麦の6年熟成。
アルコール度数は樽詰め時より高い63.9%。樽出しならではです。
ふたつ目の樽は、ポットスティルWのスコットランド産ピーテッドモルトを使った、同じく6年熟成。
アルコール度数は63.5%と、こちらもハイプルーフ。
おだやかでどっしりとした薪直火の風合いと、ピートのスムースな甘さとスモーキーさが溶け合っています。
同じ蒸溜所で造られた原酒であっても、樽ごとに驚くほど個性が異なります。
※テイスティングでご用意する樽は、随時入れ替わります。
華やかな果実香をまとったもの。
力強くスパイシーなもの。
樽由来の甘い香りが広がるもの。
グラスを傾けながら、それぞれの個性をじっくりと確かめていきます。

数多くのウイスキーに携わってきたプロの方々でも、樽から出したばかりの原酒のフレーバーと香りには、言葉もなく、ただ無心で味わうばかりでした。
オプションのハンドフィル・ボトリングも好評
じっくりと2種類をテイスティングして、気に入った樽があれば、ハンドフィル・ボトリングへ。
ボトリングは必須ではなくオプションで、別料金となります(おひとり様200ml1本のみ/税込7,700円)。
この日は全員がボトリングを希望されたので、おひとりずつヴァリンチを手に、樽から原酒を汲み上げていきます。



ウイスキーファンには憧れの作業ですが、なかなか扱いが難しいヴァリンチ。
慎重に、丁寧に。今までに経験したことのない形でウイスキーと向かい合う、貴重な瞬間です。


汲み出した原酒はフィリタリングや加水をせず、そのままボトリング。
樽出し原酒の旨み、熟成庫の空気、思い出も一緒に、一滴一滴ボトルに注ぎ入れます。


ラベルを書いて貼り付けたら、その日その場でしか手に入らない一期一会の一本の完成です!

ツアーの様子は全て写真、動画撮影可能です(他ツアーご参加者様が写らないようご注意ください)。
SNSやブログなどでの公開もOK。唯一無二の体験を記録に残し、ご共有くださいね!
お申し込み、ツアーの詳細はこちらから。
みなさまのご参加をお待ちしています!